見守り契約ってどんな制度でどこに頼む?料金相場や契約時の注意点

行政書士などが提供する見守り契約とは

見守り契約とは

 

この記事は、見守り契約についてのご紹介と、料金相場や契約上の注意点についてご紹介します。

 

 

見守り契約は、行政書士を始めとする士業や警備会社など様々な会社が提供しています。
士業事務所と警備会社が提供するサービスは、同じようで目的が全く異なります。

 

  • 警備会社:離れて住む親の安否確認と救急車への通報がメイン
  • 士業事務所:任意後見や死後事務など、事務サポートの契約の一環として

 

ここでは、士業事務所が提供する見守り契約をご紹介します。
任意後見とセットの見守り契約

見守り契約とは、任意後見契約を締結した際に、本人の判断能力の減退をいち早く察知するために、委任者(見守り対象者)に定期的にコンタクトを取る契約です。

 

見守り契約を結ぶメリット

見守り契約のメリット
ここからは行政書士と見守り契約を結んだ場合のメリットをご紹介します。

 

  • 受託者の人柄をチェック
  • 困りごとの相談相手
  • 自分の安否を気遣って貰える
  • 緊急時は駆けつけ

 

行政書士のひととなりを見極めることが出来る

士業に見守り契約を依頼する場合、単体で契約する事は稀です。

 

  • 生前事務委任契約
  • 任意後見契約
  • 死後事務委任契約
  • 遺言執行

 

多くの場合で、上記の契約をセットで申し込むことになります。
つまり、生前から死後の財産管理や医療看護に関する事務を任せることに。

 

見守り契約は、定期的な電話や訪問でコンタクトをとります。
自分が元気な時に、面談などでコミュニケーションを取りつつ、相手の人柄や実務能力を測る事が可能です。

 

問題なければ、そのまま次の契約を任せる事も出来ますし。
相性が合わない時は、残りの契約を解消して別の行政書士を探すことも可能です。

 

困った時の相談相手ができる

見守り契約は、定期的にコンタクトを取るものです。
この時に、自分の問題や悩み事を話すことが可能です。

 

特におひとりさまの男性の場合、以下の様な方が多いです。

 

  • 近所の人と会話しない
  • 引退後に行くところが無い
  • 外に出かけずに1日中テレビ

 

男性の場合、引退後は会社以外の付き合いが無くなる傾向が強いです。
(会社人間だった私の父も同じ状態です。)

 

また男性は、誰かに困りごとを相談したり、助けを求める事が不得手です。

 

 

こんな時、見守り契約をしている行政書士が相談相手になります。
士業など国家資格者は守秘義務がありますので、お話の内容を安心してご相談ください。


 

自分の安否を気遣ってもらえる

見守り契約は安否を確認してもらうことが可能です。
(依頼者側枯らすると、これがメインと言っても過言でない)

 

ある統計で独身男性は平均寿命の中央値は66歳とあります。
生活習慣もあるのだと思いますが・・・

 

個人的には安否を確認してくれる人が居ないので、救急車を呼んでもらえないからだと思っています。

 

私事で申し訳ないですが、独身の又従妹が50代で自宅で亡くなりました。
原因は倒れても誰も救急車を呼んで貰えず、間に合わなかった事が原因でした。
倒れた時に早い段階で、病院に行けてたらと思うと・・・
今でも悔やんで悔やみきれません。

 

話を戻します。
行政書士などに見守り契約を依頼していた場合、緊急時に駆けつけるサービスもあります。
この場合、病院での説明の立会なども可能になります。
(生前事務委任契約などが必要になりますが・・・)

 

見守り契約での注意点

見守り契約できない事
見守り契約は万能の契約では無いです。
これ単体ではできない事が多いのも事実です。

 

  • 身の回りの世話を頼めない
  • 銀行や役所に代わりに行けない
  • 単体での依頼は微妙・・・

 

  • 身の回りの面倒を見て貰えない

見守り契約で意外と多いトラブルがこれになります。
行政書士の見守り契約は、依頼者と電話や面談をする事です。

 

訪問のついでに買い物を頼んだり、家の掃除やご飯の準備をお願いすることはできません。
(このお仕事はデイサービスのヘルパーさんにお願いしてください。)

 

  • 銀行や役所に代わりに行けない

年を重ねると、足腰が弱り銀行や郵便局、役所に行くのが辛くなってきます。
この場合、誰かに言って貰いたいと思いますが。
見守り契約単体では、この業務を受ける事ができません。

 

どうしても代行が必要な場合は、別料金で委任状を書いてお願いするか、予め生前事務委任契約を締結する必要があります。

 

 

関連記事:生前事務委任契約について

 

 

  • 単体での依頼はちょっと厳しい

行政書士などの専門家に見守り契約を依頼する場合、任意後見契約などとセットになります。
見守り契約を単体で依頼したいニーズは満たせない事が多いです。

 

見守り契約単体で申し込みたい場合は、士業ではなく警備会社や役所の見守りサービスなどを検討される事をお勧めします。

 

警備会社なら機械で24時間のチェックを行うものが多いです。
(安否確認がメインのため、値段も月額3000円から5000円と割安です。)

 

役所や社会福祉協議会が行っている事業は基本的に無料です。
(その分、サービスに融通が利かないなどデメリットもありますが)

 

参考までに大阪市の見守り相談室のURLを掲載致します。

 

 

https://www.city.osaka.lg.jp/fukushi/page/0000510499.html

 

 

ご興味のある方は、大阪市なら上記のリンク、その他の地域なら「地域名+社会福祉協議会 見守り」で検索してみてください。

 

役所の見守りサービスは、孤独死を防止するための安否確認が中心になります。

見守りサービスの相場

見守り契約の相場
ここからは、見守り契約の気になるお値段について。

 

行政書士などの士業の見守り契約は契約書作成料、見守り代、駆けつけ料の3つで構成されます。

 

  • 契約書作成料

2万円から5万円

 

  • 見守り契約代

こちらはサービスレベルによって金額が代わってきます。

  • 月一の電話のみ・・・月額5000円
  • 月一の電話と訪問・・・月額10000円
  • 週一の電話と月一の訪問・・・月額15000円

 

  • 緊急駆けつけ料

3300円から5500円

 

行政書士に依頼する場合は、概ねこの範囲に収まります。
お値段も大事ですが、サービス内容や担当者との相性がもっと大事です。

 

 

見守り契約ってどんな制度でどこに頼む?料金相場や契約時の注意点でした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。