おひとりさまの終活でなすべき8つのこと|後悔しない選択を

おひとりさまの終活とは

おひとり様の終活

 

この記事では、おひとり様が他人に極力負担を掛けない様にするための準備についてご紹介します。

 

  • この記事での、おひとり様の定義
  • 両親は他界
  • 独身
  • 子供なし
  • 兄弟なし
  • 甥姪もいない

 

要は亡くなった時に誰も相続人が居ない状態の方になります。

 

  • この記事で紹介する終活の範囲は以下の3つのステージです。
  • 老後
  • 終末期
  • 死後直後

 

 

遺言や相続に関しては、別コンテンツにてご紹介します。


 

おひとりさまに押し寄せる様々な問題

終活を怠ったおひとり様は迷惑な4コマ漫画
人間は年を重ねると、心身ともに衰えが出てきます。
家族が居る方なら、家人のサポートが期待できますが。
(仲が悪ければ、おひとり様と同じ状況)

 

お一人様には、誰も助けてくれる人は居ません。

 

  • 病気や怪我した時の看護や手助けは?
  • 病気やケガで外出できなくなくなった時は、誰が財産管理?
  • 入院時の身元保証人は?
  • 要介護や認知症になった時?
  • 体調が急変した時に救急車は?
  • 孤独死した時に誰が気付いてくれる?

 

 

おひとりさまの場合、家族がやってくれるであろう事を全部自分で何とかする必要があります。


 

おひとりさまが亡くなった後に行う手続き

 

  • 逝去後の遺体の引き取り
  • 葬儀・火葬・埋葬の手配
  • 自宅の遺品の処分
  • 先祖代々の墓のこと
  • おひとり様の資産と負債

 

ちなみに役所は、お一人様が亡くなっても何もしてくれません。
遺体の引き取りと火葬だけです。

 

おひとり様の終活は他人に迷惑を掛けない為

おひとり様の終活は他人に迷惑を掛けないこと
おひとり様の老後のトラブルの解消には終活が欠かせません。
終活はステージ事に行う事が違います。

 

  • 50代から老後の終活
  1. 一番最初・・・エンディングノートの作成
  2. まだ元気な時・・・見守り契約、身元引受人契約
  3. 外出が困難に・・・財産管理等委任契約
  4. 死後に備えて・・・死後事務委任契約
  5. 認知症のリスク・・・任意後見契約の締結
  6. 認知症が発症・・・    〃    の発動

 

 

見守り、身元引受人、任意後見、死後事務委任、遺言書、多くの専門家はワンセットで引き受ける事が多いです。同じ人が全部手配するほうがスムーズに進むからです。


 

 

関連記事:見守り契約とは

 

 

  • 終末期に必要な物
  • 延命治療の要否・・・尊厳死に関する宣言

 

  • 死後に必要な対策
  1. 死亡直後の手続き・・・死後委任事務契約の発動
  2. 葬儀や解約など・・・      〃
  3. 遺産について・・・遺言書で遺贈など

 

 

おひとり様の終活には、エンディングノートや遺言書の作成だけで済まず、色々な書類や専門家の協力が必要になってきます。


 

おひとり様の終活は50代から始める理由

男のおひとりさまは50代から終活を
一般的な終活は、70歳前後からスタートする事が多いです。
しかし、ひとり様は事情が変わります。
彼らは50代から終活を始める必要があるのです。

 

理由は未婚の男性の亡くなる人が66歳が最も多い事です。
このデータは東洋経済オンラインが厚生労働省の公表したデータを分析した結果です。

 

興味深いのは、未婚と離別という独身の死亡者の男女の違いです。男性は、未婚が最も死亡ピーク年齢が早く、死亡年齢中央値を計算すると約66歳でした。続いて短命なのは離別男性で、同じく死亡年齢中央値は約72歳。

 

引用元:東洋経済オンライン・独身か有配偶かで異なる男女の「人生」の長さ

 

どうも男は独身だと早死にする傾向があるようです。
この数字を参考にすると、70歳から終活を始める事は難しい事が分かります。

 

おひとり様の男性の終活は60代でも遅いくらいで50代からスタートする必要があります。

 

 

ちなみにおひとり様の女性は、普通に80代まで生きるケースが多いみたいです。
女性が強いのか、男が自堕落な生活を送るせいなのか・・・


 

各種契約の簡単な説明

ここからはおひとり様の終活関係の契約内容をサラッとご紹介します。
詳しい説明は、別コンテンツで行う予定です。

 

  • エンディングノート

エンディングノートは自分が死後に備えて必要事項を纏めるノートです。
詳しくは別コンテンツでご紹介しております。

 

 

関連記事:エンディングノートは100均から始めよう

 

 

  • 見守り契約

これは定期的に電話や訪問して面談を行う物です。
理由は任意後見契約が必要かの判断の為と、体調の急変に対応する為に行われます。

 

  • 身元保証人契約

これはおひとり様が入院する時に必要な身元保証人になる為の契約です。
最近では保証人が不要な病院もありますが、一般的には必要とされています。

 

連帯保証人など借金の保証人になる為の契約ではありません。

 

  • 財産管理等委任契約

これは怪我や病気で外出が困難になった時に、支払いなどの財産管理を行う契約です。
任意後見契約は、認知症などが発症した場合の契約です。

 

  • 任意後見契約

おひとり様が認知症など事理弁識能力が欠けた常態になった時、
対象者の財産を守る為に行う契約になります。

 

  • 死後事務委任契約

おひとり様が他界された場合の遺体の引き取りから、葬儀、火葬、埋葬、各種契約の解除などを行うための契約です。
身寄りが居ない人の場合、基本的に役所は動いてくれません。

 

死後委任事務契約の詳しい内容は別コンテンツでご紹介しております。
ご興味のある方は、こちらもご覧ください。

 

 

関連記事:死後委任事務契約について

 

 

  • 遺言書

亡くなったおひとり様が残した遺産を処理する為に必要な書類です。
何もしなければ、遺産は国庫に入ります。
それを阻止したい場合は遺言書が必要で、親しい人に遺産を渡したい、母校や慈善団体に寄付したい場合は遺言書が必要です。

 

 

ザックリとした説明になってしまい、申し訳ないです。
ここでは契約の内容が分かればOKってくらい書きました。


 

意外と身近なおひとり様の終活

おひとり様は非常に身近な存在となっています。

 

まず国立社会保障・人口問題研究所が公表している生涯未婚率は以下の様になっています。
(生涯未婚率は50歳以上で独身の割合を算出した物)

 

男性:23.37%(4人に1人が独身)
女性:14.06%(7人に1人が独身)

 

引用元:都道府県,性別50歳時未婚割合:1920~2015年

 

将来的には2040年には男性の30%、女性が19%まで上昇すると言われています。

 

結婚しない理由は様々ですが、未婚者の数字は無視できるようなレベルではありません。

 

統計だけでなく、35歳や40歳の独身者も別段珍しくありません。
(私の周囲にも40代、50代での独身はそれなりに居ます。)

 

未婚の独身者がさらに年を重ね、両親と死別して兄弟もいなければ、相続人がいないおひとり様の完成です。

 

現代社会では、おひとり様の老後から死後の問題はありふれた物になって来ています。

 

実際に自分が老後期に差し掛かって、無策で後悔しないように今からでも終活を始める事をお勧めします。

 

 

おひとりさまの終活でなすべき7つのこと、後悔しない選択をでした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。